2021年6月に全播磨硬式野球団より名称を変更し、新しく生まれ変わったYBS播磨。
今季は全国各地の大学から16名の新入団選手を迎え、まさに「大型補強」で初の全国大会出場に挑みます。
強豪・日本通運でのプレー経験を持つ濵川皓監督も気合が入っています。
「全国から有望な選手が入り、現状手応えしかありません。ただ、選手たちはまだ1~2年目と若い。会社を背負って、町の期待を背負って戦うプレッシャーはまだないのかもしれません。そこが強みでもあり弱みでもあります。本来、社会人野球ではベテランが若手に社会人選手としての責任感を教え込むのですが、ベテランがいないチームなので僕たち指導者の出番だと感じています」(濵川皓監督)
2022年2月27日、本拠地・市川町の市川グランドで行われたOP戦では、8対4で吉備国際大学を破り、今季初勝利を収めました。
特に目立ったのは打線。広陵高(広島)で甲子園準優勝を経験し、東海大学でも2度の首都大学リーグベストナインを獲得した3番・高田誠也のタイムリーで先制すると、足を絡めて小刻みに加点し、危なげなく逃げ切りました。
新たに4番に座ったのは、立正大で「4番・主将」を務め、「戦国東都」として知られる東都大学リーグでベストナインを獲得したこともある桂川弘貴。ツボに入れば、140メートル級の飛距離を叩き出す長距離砲ながら、柔らかさを兼ね備える好打者です。この日の試合でも抜群の選球眼を発揮し、強いスイングで際どいボールにも対応。打力とリーダーシップ、そして一塁&三塁守備でのテクニックを備え、まさに打線の大黒柱になる選手といえます。
(桂川弘貴/三塁手・一塁手/174cm90kg/桐光学園~立正大~YBS播磨)
投手陣はまだ寒い時期ということもあり、軒並み球速130キロ台に留まりましたが、「この時期にしては状態は上がっている。100点をあげてもいいのではないでしょうか」(濵川皓監督)とこちらも手応えアリ。
立正大で正捕手を務めていた中嶋良平の観察眼と好リードもギラリと光りました。
3月20日に明石トーカロ球場で開幕する兵庫県社会人野球春季大会に向け、視界は良好。熱く激しくハイレベルな「社会人野球の世界」。フレッシュなYBS播磨の活躍にご期待ください!