2022年4月26日、大阪シティ信用金庫スタジアムにてYBS播磨は、オリックス・バファローズとの練習試合に挑みました。
「YBS播磨」としては初めてのNPBとの交流試合。当日は雨予報でしたが、幸運なことに雨雲の隙間に入り込み、何とか試合をすることができました。きっと選手たちの普段の行いが良かったからでしょう!
同日に二軍公式戦もあったため、オリックスのスタメンは育成選手や若手中心でしたが、先発はなんと昨年のドラ1・椋木蓮投手! 大卒1~2年目のYBS播磨の選手たちとっては、同世代のスーパースターの胸を借りることになりました。
1回表、YBS播磨は1番・新宅真弥の右前打、2番・本干尾聖人のバントで1死二塁。先制のチャンスに胸を躍らせましたが、ここで椋木投手がギアをアップ。3番・高田誠也が一ゴロに打ち取られると、4番・桂川弘貴もこれまでに見せたことのないような振り遅れの三振に倒れてしまい、無得点に終わります。
2回表も椋木投手は打者3人を二ゴロ、空振り三振、見逃し三振に仕留め、ここで降板。大学時代には最速154キロをマークした快速右腕。指にかかったボールは恐ろしいほどのノビで改めてドラ1の実力を見せ付けられました。
2回裏には、YBS先発の塚本晃士がオリックス打線に捕まり、2死満塁から1番・佐野如一選手、2番・廣澤伸哉選手に連続タイムリーを浴び、3点を失います。
防戦一方のYBS播磨でしたが、3回裏からマウンドに上がった大原昌樹が4回1失点の粘りの投球を見せ、試合を引き締めました。
「今日はプロが相手でしたが、メンバーは若手中心で自分たちと歳もあまり変わりません。気持ちでも技術でも負けたくないという思いで挑みました」(YBS播磨・大原昌樹)
大原はびわこ成蹊スポーツ大から加入した2年目の右腕。球速こそ130キロ台ながら、スリークォーターとサイドの中間の変則派で巧みな投球術と安定感には定評があります。
「ストライクゾーンの中で勝負できるのが自分の強みです。決して速くないストレートでも緩急を付けて三振が取れたのは自信になりました。ただ、失点した場面では少しだけ甘く入った球を打たれてしまいました。レベルの高い相手は少しのミスも見逃してくれない。改善点すべき点も見つかりました」(YBS播磨・大原昌樹)
大原の好投に打線も黙ってはいられません。7回表には4番・桂川の四球を皮切りに、2死二、三塁のチャンスを創出。8番・中嶋良平の際どい三遊間のゴロが抜けて2人が生還して(記録は敵失)2点を返しましたが、結局、2対5のスコアで敗れました。
「初回の椋木投手はモノ凄いスピード感でタイミングが全然合いませんでした。でも全国大会やプロのような上のステージではこれが当たり前。高いレベルの投手を意識するいいきっかけになりました」(YBS播磨・桂川弘貴)
第1打席では三振に倒れた主砲・桂川でしたが、4回表の第2打席では中田惟斗投手から右中間を破る三塁打を放ちました。第1打席の結果を踏まえて、足の上げ方を変え、スピードボールに合わせていく「工夫」が印象的でした。
「選手たちはとても勉強になったと思います。能力的に圧倒的な差はなかったと感じていますが、少しずつ相手が上。クイックを使ったり、タイムをかけて間をずらしたり、勝負に勝つための引き出しが多かった。練習試合でもプロの執念が節々に現れていました」(YBS播磨・濵川皓監督)
5月1日に初戦を迎える全日本クラブ野球選手権兵庫1次予選に向け、価値ある敗戦を喫したYBS播磨ナイン。ゴールデンウィークはぜひ高砂市野球場に足をお運びいただき、YBS播磨にご声援をいただけると幸いです!