TEAM BLOGチームブログ

  1. HOME
  2. チームブログ
  3. 【23/3/18】大型ルーキー続々! 2023年の初戦を迎えたYBS播磨の展望は?

【23/3/18】大型ルーキー続々! 2023年の初戦を迎えたYBS播磨の展望は?

2023年03月19日

 2023年3月19日、兵庫県社会人野球春季大会で今季最初の公式戦を迎えたYBS播磨。今年も全国の大学から有望選手が続々と入団し、新たな布陣で春の初戦に挑みました。

 試合は惜しくも県警桃太郎に3対4(タイブレーク10回)で敗れたものの、ルーキー5人がスタメンに名を連ね、4月の都市対抗予選に向けて期待の持てる内容でした。改めて、スタメンの座を掴んだ5名の経歴・プレースタイルを紹介します。

【2番・セカンド】樫見 俊佑(金沢高~東海大)

 名門・東海大で下級生時代からレギュラーを張った二塁手。濵川皓監督が「守備は絶品」と語るように軽快なフィールディングを披露し、二遊間の当たりも難なくさばいていました。今季からショートを守る2年目の新宅真弥とともに鉄壁の二遊間を築いてくれそうです。168センチ70キロと小柄ですが、意外なパンチ力もあり、剛柔自在の2番打者としても期待。

東海大から守備の名手として知られた樫見俊佑

【4番・サード】鈴木 大地(東海大相模高~東海大札幌キャンパス)

 札幌学生リーグで鳴らした新たなる4番打者。2022年春のリーグ戦では首位打者とベストナインを獲得。柔軟性の高い打撃と抜群の選球眼の持ち主。初戦から1安打2四球としっかり結果を残し、タイブレークの10回表にはバントも確実に決めました。三塁守備ではバスターの強い打球を横っ飛びで食らい付くガッツも。

ルーキーながら4番に抜擢された鈴木大地

【5番・ファースト】大西 祐之(上宮太子高~平成国際大)

 強打が自慢のパワフルモンスター。飛距離と長打力はチームナンバーワンの領域。公式戦初戦でも2点を追う6回表2死満塁の場面で同点の2点タイムリーを放ち、いきなり勝負強さを発揮しました。守備の際にも積極的に声を出し、チームを盛り上げる元気印。一塁守備でも股割りでのショートバウンドキャッチを幾度も見せ、内野陣の安定感を高めてくれそうです。

長打力と元気が自慢の大西祐之

【7番・ライト】相馬 大河(東海大札幌高~東海大札幌キャンパス)

 東海大札幌キャンパスで主将を務めた外野手。2022年の春のリーグ戦ではチームを優勝に導き、MVPとベストナインを受賞。身体能力が高く、走攻守ともにハイレベルなプレーヤーです。初戦では自慢の強肩で二塁ランナーを釘付けにするシーンも。当日は明石球場特有の外野方面への追い風が吹いていましたが、しっかりと落下点を予測し、さすがの守備能力を見せてくれました。

【先発投手】有正 智矢(大阪・池田高~大阪公立大)

 2022年秋の近畿学生リーグで4勝、防御率1.32の好成績を記録し、大阪公立大を統合後初のリーグ優勝に導いたベストナイン右腕。コントロールとテンポが持ち味。初戦の先発を任されましたが、低めに力強いストレートを集め、7回2失点と結果を残しました。5回裏に2点を失いましたが、続くピンチをしっかりと凌ぎ、高いゲームメイク能力を披露しました。

7回2失点の好投を見せた有正智矢

 その他、新人では入川翔(投手/松山商高~福山大)、右田敦也(投手/福岡工大城東~吉備国際大)、髙田光基(捕手/明秀学園日立高~奈良学園大)、浅田大輝(三塁手/西脇高~KC西宮)が控え、主戦、レギュラーの座を虎視眈々と狙っています。

 試合は惜しくも敗れましたが、濵川監督が昨季からテーマに掲げる「意識改革」「学生野球からの進化」が見られ、一球一球に対する執念が随所にこもっていました。

 特に気迫を前面に押し出していたのは、今季から主将に就任した2年目の佐藤勇治(広陵高~駒澤大)。6回表には一時勝ち越しのタイムリーヒットを放ち、声でもチームを引っ張っていました。

 同点の延長10回裏、1死満塁のピンチではセンターフライをさばいて好返球も間一髪でセーフになり、サヨナラ負け。しばらくその場でうずくまり、悔しさを露わにしました。

「いい送球に見えたかもしれませんが、結果はセーフ。ショートバウンドではなく、ノーバンかきれいなワンバンで投げられれば、アウトにできたかもしれません。この大会は全国に繋がる大会ではありませんが、負けてもいい試合は1試合もない。全員で悔しさを共有して次の都市対抗予選に挑みます」(佐藤主将)

「負けはしましたが、新戦力も含め、勝負所での盛り上がりや執念は昨年と比べてレベルアップしています」(濵川監督)

 本格的に補強に乗り出し、3年目のシーズンを迎えたYBS播磨。社会人1~2年目の選手がほとんどですが、今季こそは「経験」の壁を乗り越えてくれる予感がします。